
新しい釣りを始めた友人が5分で理解したリールの種類や選ぶポイント解説書
Last Updated on 2022年2月17日 by ミンコタ
新たなジャンル・初めての釣りでリールを買うときに
「このターゲットを狙うために」
「種類が多くて困ってる」
「汎用性が多い方がいい」
こんな疑問に答えていきます。
この記事は筆者の大切な友人に説明したリール購入のコツについて分かりやすく解説していきます。
ライター紹介
この記事を読むことで
応用の利くリールがわかる
ターゲット別で使う番手がわかる
皆さんの彼女・彼氏・上司・部下・父・母・兄弟・姉妹、、、大切な人に5分で伝えることができます。
目次
- 間違ったリールはチャンスを逃し、ストレスを増やす
- リールの種類
- スピニングリール
- スピンキャストリール
- ベイトリール
- 電動リール
- フライリール
- リールを買うときに気を付けること
- ハイギアが良くわからない
- 釣りジャンル別でリールを分類
- まとめ
間違ったリールはチャンスを逃し、ストレスを増やす
以下は筆者の周りで起こった経験ですが、間違った組み合わせで釣りをすると苦労したり、チャンスを逃していました。
このように、大切な友人がせっかく釣りに出会ったのに、
間違った組み合わせによって
「釣りってこんなに大変なんだ」
と嫌になってほしくないのが筆者に願いです。
リールの種類
ここではリールの種類について触れていきます。
特徴と
「こんな釣りに使うんだよ」
と言った目線で解説していきます。
スピニングリール
大きな特徴として、竿への取付位置が下向きになります。
バランスは悪いですが、筆者も子供にはスピニングリールから使わせています。
竿に仕掛けやルアーの重みをのせて投げる感覚をつかむには、トラブルの少ないスピニングが適しているからです。
ラインが巻いてあるスプールが動かず自然にラインが解放することから、軽いものから重いものまで投げれるため、幅広い釣りに対応できます。
ポイントまで仕掛けを投げなければ釣りは成立しないため、初心者が釣りになるように簡単なものから入っていくとよいでしょう。
そもそもの機構が竿のガイドに対し垂直にラインをスプールに巻きつけているため、リールのハンドルを回す力が逃げやすく、巻き抵抗のある仕掛けやルアーは非常に重く感じます。
スピニングリール
汎用性◎
感度〇
安定性△
パワー〇
メンテナンス△
向いてる釣り
飛距離が必要な釣り・軽い仕掛けを飛ばしたいとき
スピンキャストリール
見た目「メンテナンス性悪そうだな」と思われても仕方がないこのリール。
実は超優秀で、
キャスティングって竿・ライン・仕掛けが絡まってないかなど、複数のことを同時に行う作業であるため、初心者はここが難関だったりします。
でもスピンキャストリールは、クラッチボタンを押しながら(あるいは引いて)、
「キャストの瞬間に指を離す」
というもので、シンプルに親指の操作だけ考えればよいため、初心者や子供にとって実に親しみやすいリールなのです。
歴史は古く、構造はスピニングと似ていますが遠投にはあまり向いていないので管理釣り場や渓流など、少しだけ限定されてしまいます。
スピンキャストリール
汎用性△
感度〇
安定性△
パワー〇
メンテナンス△
向いてる釣り
管理釣り場・渓流・ボートからのバス釣り
ベイトリール
手のひらに乗せることができるベイトリールはリーリング時に安定性が良く、アタリが取りやすいため、船でのタイラバ釣り・バス釣りでのスピナーベイト、クランクベイトを代表する巻きのに向いています。
構造上、両軸であること、ハンドルの力がダイレクトに伝わるためコンパクトでもパワーがあり、抵抗のあるルアーや船釣りで深場の仕掛けを回収する場合は楽に巻くことができます。
ちなみに筆者は深場を釣る船釣りでは9割がこのベイトリールです。それだけ巻くことが大変なので必然でこの選択になりました。
またクラッチボタンとスプールが手の中にあり、直ぐにラインをフリーにして親指で抑えることができるため、
流れの早い渓流などスピーディーなキャスティングを行うことができます。
しかしながらスプールが回ってラインが出ていくため抵抗となり、飛距離はスピニングに劣ります。
またキャスト時、ラインがでるよりもスプールが回りすぎるトラブル「バックラッシュ」が発生します。
初心者や子供はここが難しく、スプールを親指でブレーキをかけるスキルを身に着けないとトラブルが続き釣りが成立しません。
ベイトリール
汎用性〇
感度〇
安定性〇
パワー◎
メンテナンス△
向いてる釣り
巻く力の必要な釣り・深場を狙う船釣り・スピーディーなキャスティング
電動リール
モーター付きベイトリールです。
モーターの力を借りるためスイッチを押すだけで楽々巻けます。
船専用に作られたもので、水深50Mを超える場所に仕掛けを送る釣りでは、いくらパワーのあるベイトリールでも2-3回、回収するだけで人間が疲れてしまいます。 そうした釣りを成立させることができるのが電動リールになります。
代表的な釣りがスルメイカの多点仕掛け、天秤。南方の泳がせ釣りや、サビキ落とし込みも向いています。
最近は電動リールの小型化が進み、手に持って釣ることもできますが、基本はリール自体が重いので、遊漁船についている竿受けなどを利用するのが一般的です。
またリールそのものに電力がないためケーブルでバッテリーと繋げる必要があります。
電動リール
汎用性△
感度△
安定性△
パワー◎
メンテナンス△
向いてる釣り
巻く力の必要な釣り・深場を狙う船釣り・スピーディーなキャスティング
フライリール
フライフィッシング自体なじみが少ない方も多いと思いますが、ラインでフライ(毛針)を飛ばして、リールのハンドルではなく手でたぐって行う釣りです。
なのでリール自体も太いフライラインを収納するためのものになります。
フライフィッシングでは番手と呼ばれるものがあります。「#3」とか「#7」とありますが、これはラインの太さを表すものです。
番手が大きくなるほど「太いライン」という意味で、竿やリールもラインの太さに合わせて販売していますので分かりやすいです。
ちょっと敷居の高いイメージのフライフィッシングですが、
・道具がシンプルであること、
・毛針というプレッシャーの低い仕掛けであるため容易に魚を釣ること
等で女性にも人気が出ています(シンプルにフライフィッシャーは見ていてカッコいい)。
近年では渓流や管理釣り場だけでなく、オイカワやウグイ、海ではチヌ釣りといった幅広い釣りで活躍しています。
フライリール
汎用性△
感度△
安定性△
パワー△
メンテナンス◎
向いてる釣り
フライフィッシング
リールを買うときに気を付けること
基準としては
「必要な太さのラインが必要な分だけ巻けるか」
が一番です。
延べ竿と違いリールは大量のラインを格納して飛ばせることが最大のメリット。スプールに巻ける量が書いてありますので確認してください。
例えばバス釣りならフロロカーボン3-5 号が100mあれば十分に釣りができます。
エギングならPE0.8号が150mあれば十分に対応できます。
ショアジギングであればPE3号が200mあればいいでしょう。
船釣りのタイラバであれば狙う水深をあらかじめ把握しておき深さの倍くらい巻けると良いと思います。
次にパワー(巻き上げ力)です。
リール内部にはギアがあり、想定以上の負荷がかかるとハンドルを回せなくなりギアが壊れてしまいます。
選ぶ際の目安はリールのサイズです。大きいものほどギアが大きいため大物にも対応できます。
アジングや渓流では2000番までを。
バスからエギングであれば2500番。
シーバスでは3000番を持っておくと安心です。
サイズの大きい分は壊れることは少ないですが重量が重く、投げる仕掛けに対してバランスが悪いためストレスになります。
ハンドルの長さ、最大巻き上げ長など
「てこの原理」でハンドルが長いほど軽い力で巻くことができます。
軽い力で巻けるという事は早く巻くことが可能ですね。
高速で巻き上げる船釣りやショアジギングではハンドルの長さも意識すると良いでしょう。
逆に短いハンドルはゆっくり巻く、あるいは細かいアクションが必要な場合に有効です。
ハンドルの種類
ダブルハンドルは重心がハンドル中央になるためゆっくり巻き、もしくは安定して巻き続けるアクションに向いています。
これがシングルハンドルだと重心がぶれてゆっくり巻きにくくなります。
管理釣り場・渓流のミノーイング、アジやメバルのスローリトリーブではリールが助けてくれます。
ドラグ力
同じサイズ(番手)でもドラグ力が異なる場合があります。
ダイワのリールは同じ2500番台でもドラグ力が3-7kgと倍以上異なるケースがあります。
これはメーカーが対象魚を絞ったリールにしているからです。
リールの番手が正しくても、ドラグ力が小さいものを買ってしまった場合、少ししゃくっただけでラインが出てしまうため釣りが成立しない場合もあります。
バスからエギングであれば2500番でドラグ力は6kg前後を持っておくと良いでしょう。
船釣りの場合、水深30mでも潮の流れなどでラインに相当な負荷がかかります。
ドラグ力5㎏ではフルドラグ時でもアワセた時に滑りますので最低でも7㎏位のものを購入するようにしています。
ハイギアが良くわからない
シマノは「HG・XG」、ダイワは「H」と番手の最後に書いてあります。
何も書いていないのはローギア(ノーマル)であることが多いです。
ローギアの恩恵はパワーがあること。つまり軽い力で巻けるということです。
サイズが1つ違うだけで中のギアはグンと大きくなります。
つまりローギアで楽に早く巻き取ることが可能になるため、早く巻き取りたいのであれば竿とのバランスが許せる範囲では1サイズ上をおススメします。
ハイギアの選び方としては「同じサイズ(番手)でもっと早く巻きとりたい」と思った時にハイギアを選びます。
ハイギアの恩恵
糸ふけを早く回収できる、つまり
・フッキングが決まる
・風の強い日でもラインが流されずに済む
・流れが強い所でもラインが流されずに済む
・潮圧が強い場所はリーリングが重くなるため変化が分かる
釣りジャンル別でリールを分類
筆者が楽に釣るためのベスト番手になります。
子供や女性の場合は手のサイズを考えると2500番までがちょうど良い大きさになります。
小学3年生までは2000番以下がちょうど良いサイズです。
でもファミリーフィッシングの代表格であるサビキってものすごい水抵抗がある釣りなので、実は3000番を使えば楽に上がってきます。
以下はシマノの番手例です。
スピニング
- 1000番:メバル・アジ
- 2000番:イワナ・ヤマメ・バス・アジ・ニジマス・サクラマス・トラウト
- 2500番:バス・アオリイカ・カサゴ・ソイ・アイナメ・アカハタ・ショアフィッシング
- 3000番:アジゴ・シーバス・鯉・サワラ・ネリゴ・マダイ・ハマチ・ヒラメ
- 4000番:シーバス・キス・遠投カゴ・ショアジギング・投げ釣り
- 5000番:シイラ・ヒラスズキ・磯でのライト ジギング(ジグ120-150g)
- 6000番以上:カンパチ・ヒラマサ・ブリ・ジギング
- 10000番以上:マグロ・GT・大物釣り
ベイトリール
- 50:渓流
- 100:バス・タチウオ
- 200:カンパチ・ヒラマサ・ブリ・ジギング・タコ・マダイ・ハタ系・シーバス
- 300:カンパチ・ヒラマサ・ブリ・ジギング・ライギョ
ダイワは上2桁が小さいほどリールサイズも小さくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
結論として、汎用性のあるリールはスピニングリールです。
船釣りではパワーのあるベイトリールをおススメします。
釣りのターゲットに合ったリールを選ぶと楽に巻くことができ、釣りが楽しくなります。
初心者でも使いやすく飛距離が出るスピニングリールは入門リールとしては最適です。
投げる感覚をつかんでくれば、さらにパワーのあるベイトリールを選択してもよいでしょう。
ターゲットや仕掛けによって選ぶ番手がありますが、使う人が子供であったり女性の場合は男性に比べ手が小さいので2500番くらいを選ぶとよいでしょう。
しかし、ターゲットが大型になる場合は、それに合わせて大きなリールを選ばないとヒットしても巻くことができません。
筆者もシイラを2500番で対応してしまいギアが壊れてハンドルが逆回りし始めたこともありました。
毎年新しいリールが発売され、同じ番手でもラインキャパが少なかったり、ドラグ力がバラバラだったり、初心者が選ぶには少し分かりにくくなりました。
汎用性を考えるならスプールは浅溝ではなく通常もしくは深溝を選び、ドラグは6㎏前後を選ぶとよいでしょう。
せっかく新しい釣りに出会った、自分の大切な人が最高の1日にするために最高のアドバイスをしてあげてください!少しでも参考になれば幸いです。 それではまた。
他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。
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