【完全攻略】釣りの時合を場所・魚種別に一挙公開
魚が釣れる時間を知りたくないですか? 本記事では時合の意味、そして予測方法を公開していきます。 また、場所別や魚別の時合の記事が少ないため記しておきます。 釣りは魚に合わせて釣るのが基本です。 釣り歴30年になると、時合を読んで効率よく釣行するようになります。 必ずしも朝早くから出かけなくても魚を釣ってくるようになります。 時合い(ジアイ)とは何者なのでしょうか? 釣り用語として何時なのか知りたい 予測できるものなの? この魚が釣れる時間を知りたい など完全攻略するためには知識が必要です。 ライター紹介 ・本記事の執筆者:ミンコタ ・Twitterフォロワー:5000 @minnkota_style ・今まで釣りあげた魚種:100種以上 ・釣り歴:30年 ・2級船舶免許 目次 時合いの解釈 天候の時合 場所別の時合い 急流ポイント 河川ポイント 湾内の防波堤ポイント 流れ方の時合 魚種別の時合い アジゴ タイ カサゴ テナガエビ シーバス アオリイカ タコ 太刀魚 まとめ 時合いの解釈 時合いとは「魚が捕食する時間」、つまり釣れる時間帯です。 エビなどのプランクトンが動く⇒エサとなる小魚が動く⇒それを追って大型魚の活性が上がる といった具合です。 釣り人には1日1回必ずチャンスタイムがあります。 ・アタリが多くなった。 ・大きい魚が急に釣れ始めた ・小魚が多くみられるようになった これが時合です。 しかし、ネットやSNS上で様々な漢字や解釈が使われています。 地合い:×(土地のお話) 時合い:〇 西日本新聞でも時合としています。 また解釈ですが ・魚がよく喰うころ ・潮がよく動くころ ・天気と潮が重なさり合うこと ・潮が上げ3分~上げ7分と下げ3分~下げ7分のころ 確かに間違いではないですが時合は場所と魚によって 必ずしも上記に当てはまらない場合もあります。 1つずつ解説していきます。 天候の時合 時間的に朝のマズメが良いというのは間違いありません。 「そんなのわかっているよ」 とテンションが下がったかもしれませんが下記をよく理解してください。 ・夜に活動していない魚がお腹を空かせて動き回る ・光量が少なく、魚にとってのプレッシャーが少ない ・夜行性、昼行性どちらの魚でも釣れる ・人も少ない 様々な条件が重なるため釣れやすくなります。 さらに釣れる条件がそろうことで最強のマズメになる時があります。 以下のような状況です。 場所別の時合い ここでは場所やシーン別での時合の考え方を解説していきます。 急流ポイント 潮の流れが早いポイントでは、基本、潮どまり(満潮や干潮)の前後1時間が時合と呼ばれる場合があります。 理由は流れが速すぎて魚も陰に隠れておかないと流されてしまうからです。 そんな状態では捕食もできない、当然釣りも仕掛けが流されて釣りが成立しません。 少し応用ですが、場所によっては上げ下げ潮のどちらかで流れが緩くなるパターンがあります。 このわずかな瞬間に魚の喰いが立つ場合も結構あります。 流れを読む記事はこちらです。 河川ポイント 主に汽水域であれば潮の影響が強い満潮に向かっての満ち潮が時合と言われることが多いです。 あまり想像できないかもしれませんが、川の流れより潮の満ち込みの方が勢いが強いです。 魚は、その満ち潮の流れにのって河川の上流まで向かい、引き潮で海に戻っていきます。 つまり河口に魚が集まる上げ潮のタイミングを時合としています。 湾内の防波堤ポイント 河川同様に魚の入ってくる満ち潮が時合と言われることが多いです。 外から新鮮な海水と共に魚が岸に近づいてきます。 食べながら上がってくるため、下げ潮の喰いが悪い場合があります。 つまり上げ潮が時合となるわけです。 流れ方の時合 上げ潮は右に、下げ潮で左に、と流れによっても時合は異なります。 右に流れた方が釣れる場所があります。 右に流れた方が魚が岩陰に隠れやすい、港に新鮮な水が入りやすいなどのポイント毎に特徴がある場合があります。 上記の場合は上げ潮が時合ということです。 また、下げ潮が良い場合のポイントが存在します。下げ潮でないとその場所の流れが速すぎたり、流れなかったり、です。 このように場所や地形による時合への影響はかなり大きいことが分かります。 魚種別の時合い アジゴ 釣りの入門 ターゲットのアジゴですがやはり満潮に向けての上げ潮タイムが好調です。 サビキ釣りなら潮が上げ3分~7分ですね。 干潮はあまり釣れないため休憩したりします。 経験上、大潮など大きな流れがあるほど型の良い味が釣れます。 タイ 急流場所を好むタイですが、流れが速すぎると喰いません。 なので潮どまり前後の上げ3分~下げ3分。 ここだけ狙って釣行する場合もあります。 特に大きな鯛は満潮予定5分前に釣れたりします。マズメと関係なく潮の影響が強い魚です。 カサゴ ワームで簡単に釣れるカサゴやメバルといった根魚(ロックフィッシュ)は初心者も楽しめる人気のターゲットです。 波止のケーソン(基礎)や壁面を上ってくるカサゴですが、やはり満ち潮がよく釣れます。そして光量が比較的少ないマズメほど警戒心が薄れ釣れることが多いです。 基本的に根と呼ばれるような岩と岩の間や穴の中にかくれているため ある程度、水量が増え移動できるようになった上げ5分~上げ7分がおすすめです。 上記の時間において、干潮時に干上がっていたケーソンの穴でもワーム探ると釣れます。 下げ潮でも釣れないことはないですが、ケーソンの間に取り残されない様、早めに深場に撤収するのが基本なので釣れづらくなります。重要なのは上げ潮の5分~上げ7分です。 テナガエビ 岸に最も寄る満潮から干潮に向けての下げ潮が良いです。 満ち潮の接岸中は寄っていなければエビはいないため、完全に満潮になった時がスタートです。 特に干潮時にしか釣ることができないテトラや岩場などあれば、その岩が見えた瞬間から時合のスタートです。干潮で沖にエビが帰るまでが勝負! 釣り場の状況変化に狙いを定めてポイントに着くようにするとよいでしょう。 シーバス 河川と時に解説した通り、上げ潮が基本です。マズメと関係なく潮の影響が強い魚です。 上流域などは最初からチャンスがありますので上げ1分から構えておきます。そして上げ~7分まで釣ります。 また、地形によっては下げ潮がよくなる場合もあります。 河川は魚の通り道があるため、そこに点在する障害物がキーになります。 ある一定の水位になれば反転流(魚がたまる流れ)ができたり、岩礁が表れて魚の休憩場所ができます。後はそこにルアーを通すだけです。 さらに、川の中でも深場の部分は下げ潮の方がよかったりもします。 ポイントによって釣れた時間が下げの何分なのかデータをとっていくと自分だけの「そのポイントの時合」がつかめてきます。 アオリイカ エギとロッドとリールというシンプルなタックルで釣ることができるアオリイカ ゲーム。 流れに乗って移動を繰り返す習性のため上げ潮が時合となります。 具体的には潮が上げ5分~9分です。 港や磯場など水位が高くないと入ってこないため、ある程度潮が満ちた状態が望ましいでしょう。 また満潮で誰も釣っていなければ港に入って捕食したのち出ていきますので下げ潮が動き始める 下げ1~3分までもチャンスがあります。 マズメと関係なく潮の影響が強い魚です。 タコ 夜行性のタコはマズメ時が時合です。 朝は暗いうちは爆発的に釣れますが9時を超えるとパタリとやみます。 夜間は20時頃から浅場に来て捕食をおこなっているようです。 ボートでは特に潮どまり以外は釣れ続けます。 流れてくる餌を食べているのでしょう。 岸ならば 朝の5時 下げ3分~5分 夜釣りであれば22時の下げ3分~5分 満潮に現場に着くようにするとちょうど時合開始、とイメージです。 日中はあまり釣れない傾向にあります。 タコは時期が重要ですので下記を参考にしてみてください。 太刀魚 テンヤやジギングで釣るタチウオですが「夜の満潮」に向けて水深の深い沖から群れで移動してくるため、上げ3~7分が時合となります。 一度時合にはまると釣れ続け、群れが多い時はサイトで狙える魚です。 シーズンとしては夏~秋で引きが強く魅力のあるターゲットです。 まとめ いかがだったでしょうか。 時合いを知ると効率よく釣りが可能です。釣れる時間のみ狙うことができるため、集中力の続きにくい子供や初心者にとっては貴重な情報です。 釣れる時間だけ集中して、他は休むこともできますし、早めにそのエリアに見切りをつけることもできます。 例えばエギングでアオリイカを釣るため港をランガンするとき、潮見表を確認し、すべての港の時合を計算してピンポイントでガンガン移動します。 そして朝マズメを自分の信じるポイントに定めて到着するよう設計するわけです。 こうすることで釣果、特に数に差が出ます。 今まで紹介した事象を要因として、水中では様々な変化が起きています。 釣りの上手な人は釣れる時間のみ釣りをします。 「変化」を見極めるのが上手な方とも言います。 時合いといっても朝マズメだけが良いとは限りません。 光量・潮の流れ・場所・ターゲットによって異なります。 海釣りでは船釣りであれ、堤防であれ潮が重要です。 これらを知っておくことで初めてのポイントでも時合いを予測することができます。 またポイントによって釣れた時間が下げの何分なのかデータをとっていくと自分だけの「そのポイントの時合」がつかめてきます。 狙いの時間に釣れると楽しめるものです。 ぜひ釣りの計画を立てる際、時合いも考えてみてはいかがでしょうか。 タイドグラフや潮汐の見方をわかりやすく解説しました 天気予報だけでなく海を見て判断する方法を解説 日本全国・都道府県別の漁港のリアルタイム情報はこちら 全国のリアルタイムの波や風を見て時合を読もう 北海道・東北 地方 青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県と流氷が来るオホーツクの港・津軽海峡や日本海側の河口やサーフまでをリアルタイムで見ることができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 関東 地方 東京都・神奈川県・千葉県・茨城県の河口やサーフまでをリアルタイムで見ることができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 中部 地方 新潟県・福井県・石川県・富山県・静岡県・愛知県・三重県など海岸・氷見のブリから伊豆の地磯・太平洋側の河口やサーフまでをリアルタイムで見ることができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 近畿 地方 大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県など釣りメッカの地磯からポートアイランド・太平洋側の河口やサーフまでをリアルタイムで見ることができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 中国 地方 広島県・島根県・岡山県・鳥取県・山口県など瀬戸内の数ある島や橋、皆をライブ診断できます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 四国 徳島県・香川県・愛媛県・高知県など桂浜、瀬戸内と四方を海に囲まれた島をライブ診断することができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。 九州 地方 福岡県・長崎県・佐賀県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県と玄界灘・有明のムツゴロウ・トカラ列島・最南端石垣までをリアルタイムで見ることができます。海上保安から市町村・国土交通省が管理するライブカメラをご紹介します。