月: 2021年10月

堤防釣り

魚で選ぶ釣り場所 完全ガイド【初心者向け】

魚種別で魚が付きやすい場所を完全ガイドします。 サビキをしたいけど「どんな所に行けばいいか」迷っていませんか? 1つ隣が爆釣している経験はないですか? 釣り場を間違えなければ魚は初心者でも簡単に釣れます。 また分かっていると堤防や湖でも迷わず持っていく道具も決まってきます。 魚が付きやすい条件をまとめ紹介していきます。 週間釣り雑誌を見て「おっ、釣れてるじゃん」 とテンションがあがり、今週行こうとなるわけですが、雑誌は「釣れてる情報」ではなく「釣れた情報」ということ。冷静に判断しないと「先週はよかったんだけどねぇ」と痛い目にあいます😅— ミンコタ 釣り 好き (@minnkota_style) May 18, 2021 ライター紹介 ・本記事の執筆者:ミンコタ ・Twitterフォロワー:5000 @minnkota_style ・今まで釣りあげた魚種:100種以上 ・釣り歴:30年 ・2級船舶免許 釣り歴30年、週末は子供と一緒に海や川へ釣りに出かけます。 そこで経験したノウハウを注ぎ込み、釣り場の選び方ガイドを作りました。 釣り場の選び方ガイドとは 魚で選ぶべき釣り座を解説します 子供と一緒にお勧めターゲットも解説します 海釣り、川釣りを含んだガイドです 魚釣りの基本である 「地形」と「流れ」を学ぶことで魚に出会える確率がグンと上がります。 エリアの中でも釣れる場所は決まっています。 詳しく解説していきます。 目次 ・アジ、イワシ ・うなぎ ・タコ ・キス ・太刀魚 ・バス ・ヒラメ ・ザリガニ ・シマアジ ・ハゼ ・メバル ・ヒラマサ ・ヘラブナ ・真鯛 ・アオリイカ、コウイカ ・鯉 ・スズキ ・タナゴ ・まとめ アジ、イワシ サビキでのアジゴ釣りと言えばファミリーの定番ですね。 アジ・イワシともに回遊して育つタイプの魚です。特にアジは大きくなると砂地にポツンとあるような瀬(岩礁)に着きます。 一気に釣れて、一気に止むといった釣れ方をするので瀬回りをぐるぐると回遊してエサを探している傾向が伺えます(瀬を離れると全く釣れないこともあります)。 アジゴも一緒です。 堤防が瀬の代わりになっているので回遊しやすい堤防の外側、砂地の側で多少の流れがあるところが良いポイントになります。 (茶色に濁った水域よりは緑色くらいの所の方でよく見かけます) 特にイワシは表層・アジは底層に居ることが多く、大型ほど底べったりでよくかかりますので狙って釣るとよいでしょう。 地元の人が集まって釣っていれば「釣れている層」を聞いてみましょう。 うなぎ 梅雨時期の夜、河口近くの橋の上から竿を出している様子をよく見かけます。 うなぎは産卵のため河川の安全な所に遡上する習性があるため、汽水域の流れ込みがポイントになります。 泥に住むイメージがありますが、意外と岩場を好む魚です。 底質は砂利や所々岩礁があることを意識すると良いです。 地元の人は海とつながっている農業用の水門で仕掛けを一晩おいて朝見に行くといった感じで釣られています。 水門は地元の人が管理している場合が多いので駐車スペースや勝手な開閉などしないようにしましょう。 「雨後と満潮が重なる水位が上がった夜」が良く、水色は濁りがあったほうが良い傾向にあります。 暗闇の中で竿先に付けた鈴がなるとドキッとします。 タコ いきなりですがタコの名所をご存じですか?答えは兵庫県・岩手県になります。 鳴門の渦を代表するように両県とも海流の強い海です。筆者の経験上もそうですがタコは流れが速い所を好みます。 地元でも流れの早い所の港・島と島の間など。 隠れ家としては明らかに岩盤です。堤防の石積みの間に身を潜め夜に出てくるイメージです。 外灯はあまり影響ないようで暗闇でもかかります。周りが岩盤が続く場所も好ポイントです。 少し見方を変えてみると色々なヒントが港に隠されています。 ・タコつぼがあれば沖には漁場があるという証拠 ・沖にタコつぼのブイがあればチャンス ・養殖基地港など魚が集まる場所ではらわたなど捨てられるところ こういった場所もけっこう居ます。 また、タコは居付く場所が決まっています。 1時間前に釣れた場所に戻るとまた釣れるといった現象が度々起こります。 隠れ家としての条件があるようで決まった場所で釣れてくれるのでわかりやすいです(居なければ釣られた後と判断する)。 夏の夜は満潮を狙って堤防の淵でタコトントンしてみてください。 キス キスは流れの強い場所を好みます。 橋の下で投げているのを見かけたことはありませんか?ビーチよりは港の出口・湾の出口など少し流れがあるような場所が良いでしょう。 また完全に砂地というよりは小さな岩が点在するような砂地が良いです。 キスはスズキやヒラメなどの外敵から身を守るために岩場や藻を中心に回遊している傾向にあります。 その習性を考えると回遊しているので仕掛けを投げっぱなしでは数が伸びません。 適度にリールを巻いてあげてテンポよく広範囲を攻めるのが基本です。 リールを巻いたときに引っかかる場所はチャンス。地形の変化にも付きやすい魚なのでそこでしばらく待ってみましょう。 きっと良いサイズのキスが釣れるはずです。 太刀魚 フィッシュイーターの太刀魚はベイトフィッシュ(餌となる小魚)を追って湾を回遊する魚です。 夜になると外灯に集まった小魚を狙いに深場から上がってきます。しかしながら太刀魚は遊泳が苦手な魚です。 なので一度ポイントを見つけるとスレるまでひたすら釣れ続けます。そして引き潮とともにいなくなるのです。 基本的に砂地を好みますが前途に書いた通り小魚が居る場所には群れで入ってきます。 フェリーが入るような少し深い港。太刀魚漁が盛んな海域付近の各港(湾奥の潮の流れが行き着くような港)がポイントになります。 外灯が必要ではなく小魚が居ることが条件です。 バス ブラックバス情報は多いと思うので今回は大物が釣れた経験のあるポイントに絞ってみました。 ・ダムサイドの岩盤 ・複数ワンドがあるうちの1つ目 ・排水菅近く 共通して言えることは「エサを追い込める壁になるような場所が多い」傾向にあります。 海の場合も同じで、フィッシュイーターは広大な海でもちょっとした「かけあがり」や瀬についていることが多いのは追い込む場所としても活用しているかもしれません。 大きい魚はあらゆる危険を避けて、効率的にエサを食べて大きくなります。条件がそろう場所には必ず大物が潜んでいます。 ヒラメ 砂に隠れるイメージがあるヒラメですが、実は荒磯でのヒラスズキ釣りにヒラメはよく混じります。 素潜り漁師の話では岩に張り付いてエサを探しているそうです。 磯は小魚にとっても住みやすい環境であるため、それを狙ったヒラメが居付くこともあります。 このように岩と浅場と小魚がキーとなる魚です。 小魚が通る岩と岩の谷のような場所がよく、外海に面した潮通しが良い場所であればなおさら良いです。 座布団と呼ばれる70㎝超のヒラメが上がるのも浅場が多く散見されますので身近な漁港やサーフでも魅力的なターゲットになります。 ザリガニ ファミリーフィッシングでも人気のザリガニですが、水の澱んだところに多く住んでいます。 大きな河川・湖というよりはそこから水を引くための隣接する水路であったり、田植え時期の水路でよく見かけます。 水が動きにくい場所が良いです。見極めるポイントとして蓄積した植物残骸や落ち葉が残っていそうな場所です。 意外と狩りが下手なので生物の死骸を食べることが多く、そうしたものが流れ着く場所を探すと良いでしょう。 シマアジ 砂に潜むイソメやエビ、カニをエラで濾し取って食べる魚です。 砂地や岩礁地帯が混じる磯場が好ポイントになります。その中でも潮の流れがいい所はシマアジが群れを形成している可能性が高くなります。 移動が速い魚であるため常にエサをまき続けないとスグにいなくなる魚で大量に釣れるのはまれです。 ハゼ 干潮から満潮にかけてあがってるハゼですが、スロープや泥質の場所によく居ます。 推進が20㎝あれば泳げる魚なので思っているよりも浅場に生息していることと、延べ竿など簡単な仕掛けでよいため、ファミリーフィッシングには最適な魚です。 引きも強く数も釣れます。満潮時は港でも湾奥など流れの緩やかな場所でゆっくりと過ごしている姿を見かけます。ちなみに水門は要チェックです! また潮の流れに乗って上がってくるため、湾奥の途中で魚の通り道を見つけると爆釣することができます。 メバル 岩場や堤防の淵に居付く魚であるためカサゴと同様に根漁と言われています。 居付く習性があるため堤防でも大型のメバルが釣れることがあります。 特に流れの早い場所を好み、堤防でも潮の当たる場所であったり、先端付近がよいでしょう。 潮が当たる場所には必ずテトラが入っていて、その中に居付いてエサを食べていますので、まっすぐな防波堤の中でポツンとあるようなテトラはねらい目です。 磯で言えば玉砂利よりも大きな岩が転がっているような場所でよく見かけます。 流れの見極めとしてはテトラが目印です。沖では漁礁であったり、沈み瀬などピンポイントで釣りをしています。 どちらかというと多少濁りが入ったほうが居るため外洋に面したところよりも瀬戸内海のように、内海に多い魚になります。 ヒラマサ 三大青物と呼ばれるなかで瀬に着く魚がヒラマサです。 特に急流を好み、ガンガン流れるような水深10Mの浅瀬でも釣れています。 大型になるほど単独で行動し地形の起伏が激しい場所に身を潜め、そこを通る小魚を捕食しています。 起伏が激しい所は水面の波の形が異なるため、その周辺がポイントになります。 ヒットしたら真っ先に自分の瀬にもぐる魚ですので岸からの釣りでは容易に取り込めない手ごわい魚です。 小型の内は群れで回遊するため外洋に面した岸からでも釣れることがあります。 上記のように「潮通しが良い」「地形の起伏」「ベイトフィッシュの量」がそろうことで釣れる確率は高くなります。 ヘラブナ ダムをはじめ本流のような広い水域から田んぼの水路・ため池まで、水質を問わずいるのがヘラブナです。 物音や水温の変化に敏感で警戒心が強いため群れで生活をしています。 しかし春の産卵時期になるとエサを積極的に食べるため警戒心が薄れ釣りやすくなる特徴があります。 この時期が大型を釣るチャンスです。また冬に近づくと気温の変化により泳層が変わるため急に釣れなくなることもあります。 その時はウキの棚を変えてあげましょう。ヘラブナはとても気難しい修正を持っているのでその日の気温で釣れ方に大きく差が出る魚です。 場所としてはかけあがり、かけ下がり、側に水深の深い場所があるといった水深の変化がある場所によく居ます。 真鯛 真鯛は平たい砂地ではなく砂地と岩場が重なったカケアガリがある場所で生活をしています。 底から10-20Mほど浮いて泳いでおり、潮が緩くなる干潮・満潮間際に積極的にエサを捕食しています。 磯場からルアーでつれることもあるため、時期によっては水深10Mまでやってきます。 特に根に着く魚ではないためイワシを追って回遊し、似たような場所でまた回遊する傾向があります。 船釣りが有名な魚ですが春の産卵シーズンには大移動を行い浅場までやってきて夏ごろまで体力を回復して帰っていきます。 このため身近な堤防や磯場からでも大型が釣りあげられることがあります。 この大移動の習性から外洋に面した海峡は、ここを通って浅場に向かうため鯛の通り道となっており比較的年中釣れるといった傾向があります。 アオリイカ、コウイカ 遊泳力が少ないアオリイカやコウイカは潮の流れに乗って回遊してきます。 堤防であれば潮の当たる場所であったり先端などがポイントになってきますので上げ潮とともに堤防に近づき、下げ潮で出ていきます。 特に堤防の出口は船の通り道であるため深くなっています。大型は深くなっている淵や写真のような石積みの淵に沿って港に入ってきます。 こうした通り道に仕掛けがある状態だと釣れるチャンスが多くなります。イカは泳ぎが得意ではありません。 小型のころは外敵に食べられるため藻や岩を伝って移動していますため「モイカ」と呼ばれる地域もあります。 岩の影に隠れていてエサが通るタイミングで出てきてまた戻るを繰り返しています。 港の中をチェックしていない場合は先端で回遊してくるイカを狙いましょう。 またイカは1年で死んでしまう年魚です。1年で3キロ4キロとなる大型の個体ほどエサに執着しています。 ベイトフィッシュについて回る個体もいるため、潮が流れている場所でベイトが回ってきた時もチャンスになります。 鯉 鮒と似てダムをはじめ本流のような広い水域から田んぼの水路・ため池まで、水質を問わずいるのが鯉です。 流れが緩くなる場所がポイントになります。 川の中でも藻の後ろであったり、流芯の側であったり流れてくるエサをついばみながら回遊していますので、フィールド内でも流れが緩い場所を狙います。 深い所にはあまり居なく、ダム湖でも表層を泳いでいることが多い魚です。濁りに強い鯉ですが、好きではないため比較的キレイな所にでてきます。 また水温が冷たくなる冬は水温が安定している湧き水や排水溝といった所に集まってきます。 スズキ 汽水域を好むため、河口や河口側の港には必ずと言っていいほどスズキがいます。 小型のころは港に流れ込む水門のような場所で過ごし、大きくなるにつれて河川に入っていきます。 広大な河口でも必ず流芯があり、水深の深い部分があります。そうした淵を満ち潮とともにあがってきます。基本はそうした「魚の通り道」がねらい目になります。 その他、河口は海に比べて魚が隠れる人工物が分かりやすいため、橋脚や堰・排水溝・合流点など流れにヨレができ変化があるポイントで釣れている傾向にあります。 また「潮目」といって海水が収束した場所は流れの目印であるため、ここを上ってくるスズキも多く見受けられます。磯でも釣れますが塩分濃度の高い外洋になると少ない傾向にあります。 タナゴ 広い水域に流れ込む小規模の水路や田んぼの水路など、大型魚が少ないような場所で釣れることが多い魚です。 コイ科の魚であるため濁りには強いですが比較的水質の良い場所を好んでいます。 水草が多く流れの少ない場所はタナゴにとって過ごしやすい場所になります。 この魚は二枚貝に卵を産む特殊な習性を持っています。 ですのでイシガイ・マツカサガイが生息する場所、すなわち水量が多く、水質の良い砂泥底といった場所になります。 本湖にも住んでいますがブラックバスやブルーギルといった外来種により個体数が減少している傾向にあります。 小さな水路であれば外敵から身を守れるため今でも多くのタナゴを見かけます。 まとめ いかがだったでしょうか。 魚の習性を理解しておくとおのずと狙う場所は決まってきます。 しかしながら上記に書いた通りのフィールドでない場合があります。その時は魚の習性の基本に沿って場所を選ぶと良いでしょう。 海・川おさえるべき釣り場所の選び方【初心者向け】 また釣具屋さんやSNS等で得る釣り情報でエリアはわかっていても詳細まではわかりません。 そんな時はこの学びを活かし釣り座を決めてみてください。そうなったときは立派な釣り人の仲間入りです! 他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。 もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。 最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。