【サイズ別に解説】初心者向け!釣りクーラーボックスの選び方

【サイズ別に解説】初心者向け!釣りクーラーボックスの選び方

Last Updated on 2023年8月18日 by ミンコタ

クーラー選びは簡単です。

 
必要な容量と3つの材質を知ることで選択肢が絞られます。

後は好みのデザイン・ブランドを探す、といった感じです。
 
 
本記事は下記のような問題を解決します。

・リットルってどのくらい?
 
・サビキにはどれ?
 
・女性が持ち運ぶならどれ?
 
・移動が多い釣りにはこれ
 
・キャンパーとしても使いたい

アウトドア派であれば様々な要望に最適なクーラーボックスが欲しいですよね。
 

筆者も30年釣りをしていると釣りジャンル・ライフスタイルの数だけクーラーボックスが増えていきました。

今では増えすぎて押し入れが1つ埋まっています。

 
経験上、導き出されたベストサイズは

・常用サイズ30L
・船釣り60L
・移動用15L

今回はサイトや用品店で選ぶ際の目安として「容量別」でのクーラーボックスの使用方法(経験談を入れ)について、わかりやすくご紹介いたします。

 

2022 年度以降の使えるクーラー・マニアックな材質の情報もご紹介!

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関連記事:魚は新鮮そのもの!最強の氷の保存方法はこちらの記事です。
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・本記事の執筆者:ミンコタ
・Twitterフォロワー:5000
@minnkota_style
・今まで釣りあげた魚種:100種以上
・釣り歴:30年
・2級船舶免許

目次

サイズで比較

クーラーボックスはどのサイズで何ができるのでしょうか。

 
リットルとは、その名の通り水の入る量です。

しかしピンとこないと思うので

 
イメージとして実例をもとに解説していきます。

15L

移動の多い釣りに使います。

主にアジング・メバル・ロックフィッシュ・ハゼ・キス・タコ・エギングに使っています。

海水浴や夏のちょっとしたレジャー・スポーツ・ピクニックにドリンクを入れて持ち運びの便利なサイズ!

 
メリット
最大の特徴であるクーラーボックス自体が空の状態で1kgないものが多く、500mlペット氷を入れても1.5kgです。

 

・肩掛けがなくともハンドルを手でもって移動が苦にならない重さ。

・一時的に魚を冷やすには十分

・低価格が多い

ダイワのクールラインはあまりにも有名。

 
デメリット
当然ながらサイズが小さくスペースが限られるため、大きな魚が入れれない。

氷の量=保冷時間が短くなります。

20L

堤防で1日座って釣るようなスタイルにピッタリ。

サビキ釣り・管理釣り場のニジマスに多用します。

 
メリット
重さが空の状態で2~3kg。取手をもって片手で持ち運ぶならこのサイズです。

2Lのペット氷を2本入れても十分なスペースがあります。

 
・ベルトで肩にクーラーをかけ、片手にロッドとリール、餌等をもって堤防のポイントに移動するにベストなサイズです。

2Lペット氷を1本かち割り、海水氷を作ってちょうど良いサイズ。

・車の後部座席の足元にスポっと入る、トランクスペースに入れても邪魔にならない大きさが20Lです。

・日帰りソロキャンプでは食材をぎゅうぎゅうに詰め込んでも女性が持ち運べるベストサイズでもあります。

デメリット
夏場の1泊2日ファミリー キャンプ(3~4人)ではbbqでの食材、飲料が入りきれません。

★25L になると、重さも含め少し持ち運びに不便を感じる時があります。

30L

沖磯・ショアからであれば車の中に置いておく母船のようなクーラーボックスです。

40cmを超える中型の魚(ハタ系・サワラ・マダイ・メジナ・クロダイ)

 
メリット
重さが空の状態で4~5kg。

移動に不向きですが中敷きを入れて飲料と魚を分けるなど多様でき、水洗いでも苦にならない絶妙なサイズ感です。

 
このスペースのおかげで食材も視野に入るため、ミニボートに乗せるクーラーボックス、磯用として使っている方も多く見かけます。

 
・1泊2日ファミリーキャンプ(3~4人)では食材を多めに詰め込んで使っています。

・農業用コンテナサイズであるため車に積むときはそれほど邪魔にならない。

 
デメリット
両手で運ぶ大きさになります。重さも空の状態で4kgを超えます。

また海水氷を作るためには多めの氷が必要です。

徒歩での大きな移動にはキャスターが付いているものがよい。

50L

船釣り用として大型の魚が折り曲げずに入るようなクーラーボックスです。

50cmを超える大型の魚(ブリ・カンパチ・ヒラマサ・ヒラスズキ・タチウオ・マダイ・カツオ)

 
メリット
重さが空の状態で5~6kg。

移動に不向きですが中敷きを入れて飲み物や食べ物と魚を分けることもこの大きさなら可能です。

 
用途を問わずたくさん収納できるので遠征用のサブクーラーとして使うこともしばしば。

★魚を折り曲げたくない人はこのサイズがあると安心ですね。

・イサキやアジの数釣りにも対応できる

・2泊3日家族キャンプ(人数3~4人)ではバーベキュー食材を多めに詰め込んで使っています。

イベントにはもってこいですね!

 
この手の大型クーラーボックスになるとアメリカ 製のイグルー(igloo)が有名です。

 

デメリット
2L ペットボトル氷を2本入れないと全体が冷えない

満タンにすると大人2人がかりでないと持ち上がらない

車に積むときは荷台の半分のスペースを必要とする

80L

南方の青物・底物の遠征・船釣り用として大型の魚が折り曲げずに入るようなクーラーボックスです。

70cmを超える大型の魚(クエ・アブラボウズ・カンパチ・ヒラマサ・タチウオ・マグロ)

 
メリット
このクラスになると重さが空の状態で7~8kg。

移動に不向きですが中敷きを入れて食料や飲料と魚を分けるなど遠征用クーラーとして使用。

 

・魚の大きさを心配する必要はない

・遊漁船へグループで行くときはこのクーラー1つでよい。

・大勢でのグループキャンプ(10人)では食材を多めに詰め込んで使っています。

★魚を折り曲げたくない人はこのサイズがあると十分

 

ダイワのトランク大将やホリデーランドクーラーはあまりにも有名。

遠征定番・自衛隊ご用達のビッグレジャーは釣りクーラーのマックスサイズです。

 

デメリット
空の状態でも一人での持ち運びが大変(大きい)

2L ペットボトルを3本入れないと全体が冷えない

満タンにすると大人2人がかりでないと持ち上がらない

車に積むときは荷台の半分以上のペースを必要とする

キャンプクーラーボックスとの違い

キャンプ用・フィッシング用と別れている訳ではないですが、大きな違いは

 
中身の取りやすさ、です。

 

魚が入ることを前提とし設計された釣り用は、長細い長方形、幅が短いです。

 

対してキャンプ用は色々な食材を素早く取り出せるよう正方形に近く、面が大きくなっています。

縦と横の長さを意識して買うことで、中身の取りやすさは各段に違います。

 
また白色で地味なのが釣り用クーラーに多いこと。

磯釣りでは、瀬渡しの際、投げたりもするので耐久性に優れた頑丈なものが多い点もあります。

高さも30㎝と低く、車に積み込みやすい。

ネット上にあるランキングサイトではこういった所を比較するとよいでしょう。

大きな魚が釣れたらどうする?

想定外の魚が釣れた場合、どうやって持って帰りましょう?

 
その時は

近くの漁協や釣具屋で発泡スチロールを購入します。

 
高い確率で販売しています。

はじめから想定外の魚を予想してクーラーボックスは買うことは無駄になるため、購入を視野に入れておきましょう。

 
釣れる気持ちだけで買ってしまうと筆者のように押し入れがクーラーだらけになります汗

3つの素材で比較

マズメ

クーラーボックで最も大切なのは何の素材(材質)でできているのか?になります。

主な素材の種類は3つあり、氷が周りの空気を冷やしてくれますので、その冷気を保つために「如何に外気温を遮断できるか」が大切です。

 
そもそも熱は
個体<液体<気体の順番で熱を伝えます。

 
仕組みを知ることでベストなクーラーボックスをチョイスできます。

保冷の性能順に紹介していきます。

真空パネル

名前の通り、真空断熱により熱を通しません。

熱は空気を介して伝わっていきます。

真空パネルは空気(気体)がありません。

 
これで囲まれておけば外の温度を完全に遮断することができます。

 
真夏の車の中に長時間おいておいても氷が10日溶けないというテスト結果もあり、その効果は発泡スチロールの10倍

クーラーボックスの最も優れた材質として使われています。

 
デメリット
パネルが重いためクーラーボックス重量がとても重くなります。

メーカーからは縦横のパネルの枚数を調整して重さを軽くしています。

価格が高くなります。真空パネルが高いため通常の2倍近くの売価になります。

真空パネルが衝撃で割れた場合、寿命(8~10年という人もいる)ただの重いクーラーになります。

ウレタン

ウレタン樹脂にガスや空気を加えて発泡させた断熱材です。

 

樹脂の熱伝導率が低いこと、またウレタンは吹き付けて固めるため隙間が限りなく少なくなるため気密性が高くなります。

住宅の断熱材としても活躍してますね。

別名フォームポリスチレン、ポリウレタンフォームとも呼ばれています。

 
その効果は発泡スチロールの2倍になり、重さも発泡スチロールとそん色ないため、クーラーボックス人気の材質で広く使われています。

 
個人的なレビューとしては、10年使ってフタが割れていますが、保冷力は変わらず1日経過しても2Lペット氷がうっすら溶けるか、溶けないかくらいです。

発砲スチロール

約98%が空気で作られている断熱材です。

 
見た目は白い固形物に見えますが、多くの小さく独立した空気の部屋が重なって構成されています。

小さく分かれた部屋のおかげで熱が伝わりにくく保冷を行ってくれます。

ソフトクーラーボックスでさらに強化

保冷力で重要なのは断熱素材と気密性です。

 
いくら最強の素材である真空パネルのクーラーボックスを購入しても、蓋の開け閉めが多ければ冷気は逃げていきます。

そんな時にクーラーボックスの中にソフトクーラーを入れておく手法があります。

 
これだとソフトクーラーの中身の冷気を閉じ込めておけるので、食材の温度変化に対応することができます。

デメリットとしては大きめのハードクーラーが必要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

釣り道具の中で竿やルアー、バックやボックスも大切ですが、クーラーボックスにこだわると魚の鮮度が保たれた美味しい刺身をいただけます。

車に積むときの場所も重要です。コンパクトであれば後部座席の後ろにすぽっと入り便利です。

女性であれば小さめで軽量のクーラーがいいですよね。

海釣りに関して言えば椅子代わりで座れるハードクーラーの選択をすると間違いないです。

 
15Lのメリットは多く汎用性があるため1個持っておくことをおすすめします。

あとはご自身の釣行に合わせてサイズを選ぶとよいでしょう。

最近のボディの色はホワイトだけでなく、キャンプ場を意識した黒やカーキなどカラー バリエーションも魅力

材質は3つのタイプがあります。

一番良いのは真空パネルのものですが高いです。

しっかり保冷したい方は迷わずコレです。

 
シマノ・daiwaからは真空パネルとウレタンでできた比較的軽めのものも出ています。

安いモデルを敬遠する方は、高気密・真空パネル3枚程度であればコスパも良いため、予算がゆるすならばここに落ち着くことが多いです。

 
クーラーも立派な釣りのアイテムです。

筆者のおすすめエギングスタイルは、母船となるキンキンに冷えた30L クーラーを車においておき、釣り場には使い勝手の良い小型の15L で使い分けています。

これだと海から自宅まで3時間の道のりでも、鮮度を保ったまま魚を保存することができます。

自分の家と海との距離も視野に入れ検討すると良いかと思います。

ご紹介した内、店頭にない商品があるかもしれません、その際は楽天市場やAmazonにて探してみてください。

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