全部教えます釣り用サングラスの選び方!

全部教えます釣り用サングラスの選び方!

Last Updated on 2023年8月18日 by ミンコタ

釣りにおけるサングラスは偏光グラスと呼ばれます。

水辺の反射をやわらげ水中の情報を手に入れるため必ず身につけておきたいアイテムです。

実はロッドやリールよりも最高の偏光グラスを身につけるほうが、はるかに釣果が上がる近道と言われます。


・ルアー回収時に後ろに付く魚が見える

・藻の影に隠れている魚が見える

・深みに居る魚が見える


その重要性は紫外線対策として、また仕掛けやルアーが飛んできた時に目を守るためなど私たちを守るアイテムでもあります。

今回は偏光グラスを選ぶコツを6つのポイントに分けて解説していきます。

これから偏光グラスを買う人はもちろん、次を買うために必要な情報を記載しています。

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ライター紹介

・本記事の執筆者:ミンコタ
・Twitterフォロワー:5000
@minnkota_style
・今まで釣りあげた魚種:100種以上
・釣り歴:30年
・2級船舶免許

目次

偏光グラス 選び方のコツ

サングラスをかけない人にとって視界が暗くなるのは普段とかなりギャップがあるので苦手に感じる人は多いと思います。

買ってみて思った以上に苦手というのはチョイスミス。

見た目のデザインやプロがつけているものも参考になりますが、結局、目が疲れやすくなった・耳が痛いなど、ストレスになるのであればかけなくなります。

その様な方でもマッチするものがあります。
ベストな偏光グラスを手に入れるために下記の大切なことを理解していきましょう。

コツ1 高価と安価

最近は1万円台の偏光グラスでも十分使える商品が増えてきました。

値段で見え方に決定的な差が出るということは少なくなり、偏光のパフォーマンスを発揮してくれます。

では、高価な偏光グラスと安価なものは何が違うのでしょう。

結論として安価になるほど見え方が暗い(透過率が低い)ものが多いです。

サングラスをかけない人にとってはとても暗く苦手になります。
また3000円台の商品は説明表示より偏光度が低かったりするものもありました。

反対に高価な商品はレンズのバリエーションが多い傾向があります。 そして値段の差がノーズパッドやテンプルの作りこみに現れます。 掛け心地が非常に良いです。

コツ2 海外物とは

海外の偏光グラスは基本暗い(光線透過率15%前後)のものが多くです。

つまり見え方が暗く感じやすい。

外国人の目の色素に合わせて作られているので、合わせてレンズを採用しているものが多く見受けられます。

また海外のものは鼻の高さが合わないことがほとんど。

フレームはカッコいいのですが鼻の高さが合わなかったり、こめかみの締め付けをきつく感じるアイテムが多い印象です(カッコイイんですけどね、特にスポーツタイプは耳と鼻の形が決まっているため要注意)。

もし海外モデルを買うのならオークリーの「アジアンフィットモデル」は鼻の高さがマッチします。それでも合わない方は追加で調整器具を付けると良いでしょう。

海外物は偏光のことをポラライズドと呼びます。

コツ3 相性がはっきりしているスポーツタイプ

スポーツタイプの偏光グラスは顔にフィットしないと大変なことに。

ピッタリと顔にはまる8カーブなどの湾曲が強いスポーツタイプモデルは、眼鏡と顔の隙間がないため遮光性や視野角が優れています。

ベストな商品に出会うと最高のパフォーマンスを発揮し釣りに集中できます。

しかしカーブがキツイため日本人の骨格にフィットしにくいため、マイベストを探さないとこめかみが痛くなります。

また人によってはレンズが湾曲するので見え方も少し注意が必要です。近くの釣具店などであらかじめ見ておくと良いでしょう。

6カーブ、4カーブになると当然光は入りやすくなりますが8カーブのような極端なことは起こりにくくなります。無難に購入するならこのあたりでしょう。

コツ4 可視光線透過率

気に入ったフレームが決まれば、次はレンズです。 まず見るべきポイントは可視光線透過率です。

例えばレンズカラーが同じオレンジでも可視光線透過率が違えば見え方が全く異なります。

数字が小さいほど光をカットする割合が大きく、数字が大きいほど光を通す割合が大きくなります。

冒頭に書いた通り、サングラス未経験者に可視光線透過率30%以上であれば自然な見え方に近く抵抗は少ないでしょう。

初めて偏光グラスを買う場合はこの辺りがおススメです。

可視光線透過率

20%以下(光を通さない)

周りに光を遮るようなものがない平坦なフィールド・ボート・船釣りに適しています。


30%前後

朝マズメなどローライトな時間帯・普段のドライブでも役に立ちます。


40%前後

曇り・雨天時やオーバーハングのといった薄暗いポイントを見るのに最適です。光はさえぎってくれるので夏の明るい場合でも目は疲れにくいです。


70%前後(光を通す)

常夜灯での釣りで雑光をやわらげます。夜間の雨天ドライブでは絶大な効果を発揮します。

可視光線透過率と同時にチェックするのが偏光度です。

偏光度とは乱反射などの雑光をカットする割合のことで、 偏光度が高いレンズほど高性能。

夕方の水面がキラキラする時、雨天時車がすれ違う時といった反射光をカットしてくれます。

反射光を抑える点で優れていますが色が黒で汎用性が低いものが多く散見されるため、透過率が70%以上で偏光度が高いものが昼・夜・デスクワークなど広範囲に使えます。

日中帯の釣りでは透過率が30%前後、偏光度が高いのものがおススメです。

コツ5 レンズカラーは3色

偏光グラスのカラーはグレー・ブラウン・イエローの3色が基本です。

メーカーやレンズメーカーによってカラーが異なりますが、基本はこの3色からの派生になります。

初めての偏光グラスで選ぶ場合はグレー系です。普段の視野に一番近いことでおススメしています。

筆者が使っているのはタレックスのトゥルービュースポーツというグレー~グリーン系カラーです。

装着してもうっすらと目が見える程度のイメージで、釣り人だけでなくモータースポーツ・ゴルフまで幅広く使えることで有名なレンズです。

カラーと透過率のバランスが良いため疲れにくいのがお気に入りの理由です。

カラー

グレー:
普段の視野に近くナチュラル。 オールマイティな天候に対応


ブラウン:
グレーに比べ輪郭がしっかり出やすくなり魚影が確認しやすい。晴天から曇りに対して有効です。


イエロー:
明るく光量が少ない時に活躍します。コントラストがはっきり見えるため射撃でもよく使われています。


コツ6 レンズの素材

レンズによく使われている素材で最も良いのがCR 39。

軽量でゆがみが出にくく目への負担が少ないです。
ポリカーボネートやトリアセテートは耐久性に優れています。

もし素材にCR39と書いてあれば最高級の素材であるため長持ちするでしょう。

眼鏡店でレンズを交換

フレームがれば眼鏡店によってはレンズを入れ替えることができます。

高級レンズでも傷がついたり古くなると見にくくなり、とてもストレスを感じます。筆者の場合はタレックスレンズを1~2万円程度で交換してもらいました。

※レンズが上半分だけ縁取られている・レンズに穴を開けて固定するタイプは交換できない場合もあります。

度付きは超慎重に

度付きの偏光グラスもネットで作れるようになりました。

ネット通販でも普段かけているメガネの度数を伝えることで作ってくれます。 老眼でも安心して釣りができるのは嬉しいですよね。

しかし偏光グラスは立体感が出てくるので逆に見えすぎる場合があります。

普通の偏光グラス以上に相性がはっきり出るので注意が必要です。
普段かけているメガネと同じ度数で作ると失敗することもあります。

また度付きによってはフレームに合わないものも出てきますのでしっかり確認すべきポイントです。

よくあるQA偏光グラスの寿命

レンズは変色します

使用頻度にもよりますが寿命は3年~5年ぐらいです。

他にも傷つけてコーティングが剥がれる・保管方法によっても寿命が短くなってきます。

昔に比べて見えなくなってきたと思ったら眼鏡店でメンテナンスをすることをお勧めします。

長持ちさせるために レンズを傷めるのは湿気と熱です。

お菓子の乾燥剤をケースの中に入れておくだけでも十分違います。

また水洗いなどをするとフィルム等がはがれやすくなるので水がかかったらすぐ

拭くなどこまめな手入れが大切です。

高温になる車での保管も避けましょう。

フレームの曲がり よく帽子の上に偏光グラスをかける人がいますがこれも寿命が縮まります。

テンプルが広がってしまいガタガタになります。

またタオルでレンズを拭く方がいますが傷が入りレンズ寿命が短む原因です。 必ず専用のメガネ拭きを使いましょう。

海釣りでの使用の場合はクランク部分に鉄が使われていると錆びて開閉できなくなるため、使ったら必ず水洗いをしましょう。

偏光レンズ6選

ジールオプティクス

フレームの高級感を感じさせる装飾が特徴のアイテム。

特にサイドフードにより遮光性を高めています。光だけでなく風も遮断できるため8カーブはこめかみが痛くなる方におススメ。

サイトマスター

数々のプロが扱うタレックスレンズ採用の偏光グラスです。

カーブ強めのモデルが多いですがクッション性の高いバネ蝶番を採用しているため締め付け感もなく1日中かけても疲れない優れもの。

次元

視野を広くするため大きめのレンズを採用しています。

デザインは他の偏光グラスと違ってべっ甲カラーなどラインナップされており、普段かけてもカッコイイ眼鏡です。

ストームライダー

レンズ角度を初めから10度下に傾斜をかけるスラントシステムにより、サイトフィッシングなど下を向く視線とピッタリ合うように設計されている優れもの。

偏光で見る際のピント合わせ軽減できるため疲れにくい偏光グラスです。

オークリー

単層レンズと呼ばれる層の少ないレンズを採用しており、透明感の強い視野を与えてくれるのがオークリーの偏光グラス。

世界的なファッションブランドの名に恥じないこだわりに加え、日本人の鼻の高さに合わせたアジアンフィットと呼ばれるモデルが人気です。

スワンズ(swans)

8カーブモデルの多いスワンズ。その理由はスポーツ向けの眼鏡を多く開発しており多くのアスリートに愛されています。

ランニングなど激しい動きでもズレの少ない大型のラバーを採用しているのが特徴。8カーブモデルの中でも抜群のフィット感を維持できます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

数多くある偏光グラスですが基本を知らないと損するパターンがあります。

圧倒的に視野が広がるため、ロッドやリールよりも重要視されています。

初心者が購入する場合は

・透過率が70%以上
・偏光度が高いもの
・グレー系

が良いでしょう。

上記に注意して購入することで間違いは少なくて済みます。 普段の視野と近いものがストレスを感じにくくなります。

ぜひ偏光グラスを使ってみてください。



他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。

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