【過去の失敗公開】釣り歴30年選手が選ぶおすすめのナイフ
Last Updated on 2023年8月18日 by ミンコタ
釣りを30年も続けると買ったナイフも数知れず。
はっきり言います。
フィッシングナイフは錆との闘いです。
この記事を読まれる方は
ナイフ選びに失敗したくない
汎用性があるものがほしい
魚のサイズに合ったナイフとは?
こんな不安を抱えていると思います。
場合によってはハサミの方が断然使いやすいケースもあります。過去の失敗もさらけ出し、すべて解決いたします。
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ライター紹介
目次
- フィッシングナイフの特徴
- 過去の失敗1 錆びる
- 過去の失敗2 なくす
- 過去の失敗3 切れない
- 魚とナイフのサイズ
- 意外とハサミは使える
- 鱗とりはあった方がよい?
- ナイフはどんな形が良い?
- おススメランキング
- まとめ
フィッシングナイフの特徴
釣った魚をさばくフィッシングナイフは大きく3つのカテゴリで分かれます。大きさ順に説明していきます。
スライドナイフ(小ナイフ)
スライドナイフとはカッターのように刃の部分を鞘から出し入れして使うナイフです。
価格も安く、片手で操作できるため、岸釣りでは扱いやすく便利なアイテムです。
カラビナでバッグのベルトに付ける仕掛けを切るのに使う人も散見されます。
とてもコンパクトですが刃が小さく厚みがないため、さらに構造上、刃と柄が分かれているため剛性感に欠け、30㎝を超える魚では刃が曲がり負けてしまいます。小型の魚専用と考えた方がよいです。
イカなど柔らかいものであれば問題なく絞めることができます。
※イカを解体するには剛性が弱いのでおすすめしません。
フォールデイングナイフ(中ナイフ)
フォールデイングナイフとは刃と柄が可動式で折りたたんで収納(folding)できるタイプのナイフです。
コンパクトかつ安全に持ち運べるのが特徴で、スライドナイフに比べ刃が大きく厚いものもありアジ・キス・ハゼ・カサゴ等のライトルアーの対象魚であれば問題なく絞めることができます。
持ち運びも便利でアウトドア・キャンプの調理や登山用でも応用が利くため汎用性の高いアイテムです。
シーナイフ(大ナイフ)
刃と柄(グリップ)が一体化した大型のナイフです。
剛性感があり俗にいうサバイバルナイフと似ていてシース(さや)とセットで販売されています。
固定されているため力が入りやすく50㎝を超える大型魚の背骨を切ったり、脳天を絞めたりできる必要に応じさまざま使える本格的なナイフと言えるでしょう。
何よりも耐久性が高くキャンプではロープを切ったり木材加工や薪割りにも使えます。
過去の失敗1 錆びる
実用性よりカッコつけたがりの筆者ですが「〇〇銅仕様」「かっこいいデザイン」など刃の色も形も気に入ったものを買ってしまったのが失敗。
海水で使った後も真水で洗っていましたが、5回使ってあっという間に錆びだらけ。
研いでも錆が浮き出てくるため、魚が「錆のニオイ」になるなど痛い目に。
現在はキャンプ用と釣り用を分けていますが両方ともステンレスです。
真水で洗ったり、水分を飛ばしたり、メンテナンス、自分はちょっとめんどくさがり、、と思う人は海・川と関係なくステンレスをおすすめします。
過去の失敗2 なくす
当時は陸からのライトルアーやエギングをしていて、地面にロッド・リールを置きたくない筆者は片手で扱えコンパクトなスライドナイフを購入。
アオリイカを絞めたり解体するにはもってこいでしたが、とにかくコンパクトすぎてポケットや道具箱・タックルバッグの中で行方不明になることが多発。
あれよという間に3個くらい所持しています。
小さいことは便利なのですが、小さすぎて釣り場に忘れた経験もあります。
管理下手な方はある程度の大きさの方がよいかもしれません。
過去の失敗3 ケガ
当時ライトゲームから徐々にマイボートなどで釣りの幅が広がった時のことです。
アジングで使っていたストッパー付きの中型フォールデイングナイフで大型のシーバスを絞めてました。
刃が小さいため無理やっこ力を入れて絞めていた時に滑り、ストッパー(安全ロックなし)を握ってしまい急に刃が折りたたんで指が挟まった経験があります(病院行きでした)。
※フォールディングナイフを選ぶ際はストッパーなのかロック式なのかをチェックしてください。
これ以来、大型魚は必ずシーナイフを使って力任せにせず、絞めるようにしています。
魚とナイフのサイズ
前途に書いたように魚のサイズによってナイフを使い分けないと危険であったり刃が折れたりトラブルが発生します。
ここではある程度の目安を書いていますので参考にしてください。
対象:イカ・イワシ・アジゴ
種類:スライドナイフ
刃渡り:5~7㎝
ブレード厚:1mm
全長:10~15cm
対象:アジ・サバ・カサゴ・カマス
種類:フォールディングナイフ
刃渡り:8~12㎝
ブレード厚:2mm
全長:10~20cm
対象:ヒラメ・コチ・青物・ヒラスズキ・シーバス・真鯛・ハタ系
種類:シーナイフ
刃渡り: 15㎝~
ブレード厚:3mm~
全長:20~25cm
意外とハサミは使える
家族でのサビキ釣り、その他の魚の血抜きや絞める場合、ステンレス製のハサミが使い勝手が良いことがあります。
力が入りやすく使い慣れたハサミは女性や子供でも安全に扱うことができます。
魚を絞めるだけでなく、鋭利なエラやトゲ、背びれなどカットできるため、2馬力ゴムボートなど不安定な場合でもしっかり魚を絞めて解体することが可能です。
またカーブ形状のものは魚のエラにすっと入って、背骨の下にある血管を切りやすい形状になっており、ナイフ感覚での使用でき重宝しています。
刃と刃が重なるハサミなので錆びやすいですが、最近では2つに分解できるため分けて保管しておく対策ができます。
鱗とり機能はあった方がよい?
よくある質問ですが、実はあんまり使わないことが多いのが鱗とりです。
経験上、鱗とりでは上手に鱗がとれた経験はなく、刃側で鱗をとる場合とあまり変わらないため、必ずしも鱗とりがあった方がよいとは思いません。
気に入ったアイテムに鱗とりがといていたのなら「ラッキー」と思う程度です。
ナイフはどんな形が良い?
これもよくある質問ですが、
結論から言うと
出刃の形が最適です。
理由は力を入れやすいこと、厚みがあり頑丈なことです。
「大は小をかねる」の通り、ナイフは大きいですが様々な魚に対応できるため、これ1つで対応できます。
カッコはナイフ、というより包丁、になってしまいますが 釣りに関して抜群に使い勝手がよいため重宝しています。
おススメランキング
ステンレスでも錆に強い素材
シマノのシース小出刃はサイズに負けない強度が特徴です。ライトゲームから大型魚の下処理まで対応できる見た目は出刃の優れた軽量ナイフ。素材のステンレスにフッ素加工も加わった頼もしい製品です。刃先が鋭く鞘にガチっとセットして収納できるのもポイント。
サビナイフ
ステンレスでも切れ味が持続するサビナイフは釣り人にとって人気の商品です。釣り用としてメーカーも力をいれれており魅力ある作りで多くのファンを獲得。鞘が大きく場所をとりますが素材にローカーボンステンレスを採用、ナイフ自体が長持ちするメリットの方が大きいため海釣り用としておススメの一品に加えました。
フィッシュナイフII型
ダイワのロングセラーモデル。折りたたみナイフのド定番であり、ストッパー式でない格納方法により安全に魚を絞めることができます。出刃型でないのが残念ですがコンパクトナイフの代表として安心しておススメいたします。最新の2022年モデルは素材の種類も豊富になりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
釣具の用品コーナーにたくさんあるナイフ。ブランドも多く迷うところですが釣り用ナイフは3つの種類に分けられます。
簡易的に小さな魚に使うならコスパの良いスライド式ナイフ。
ある程度万能を目指すならフォールディングナイフ(折りたたみ式)
大型魚を絞めるならシーナイフ。
魚のサイズに合わせないと力を入れすぎたりしてナイフが折れたり、滑るなどケガの原因となりますので気を付けてください。
また、ナイフの形は出刃型が刃の長さが小さくても丈夫で力が入れやすいです。
ナイフは使用した水洗い、しっかりと水分を拭き取り、乾燥させないと錆びます。
ナイフが扱いにくい場合はシンプルにステンレスのハサミの方が適してる方もいらっしゃいます。
最後に、当たり前ですが用途はもちろん釣り用として扱わないと銃刀法に抵触する恐れがありますので注意が必要です。
筆者の失敗を参考に自分に合うナイフの選び方で参考になれば幸いです。
きっと新たな発見があるはずです、それではまた。
他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。
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