【失敗防止】釣りのハリス選びで重要な3つのポイント

【失敗防止】釣りのハリス選びで重要な3つのポイント

Last Updated on 2022年9月24日 by ミンコタ


情報の少ないハリスを種類・使い方含め実例込みで解説します。

ハリスを選ぶ時「号数」「強度」といわれてもピンときませんよね?

でも3つの重要なポイントを知っていると自然と選び方が決まってきます。



実体験に基づいたハリスの選び方について詳しく解説します。


目次

ライター紹介

・本記事の執筆者:ミンコタ
・Twitterフォロワー:5000
@minnkota_style
・今まで釣りあげた魚種:100種以上
・釣り歴:30年
・2級船舶免許

ハリスとは


ハリス


ハリスとは(リーダー)とは、道糸の先に結ぶ、より強化された糸のことです。

別の名称をショックリーダー(リーダーとも言う)と言い、
PEラインなど伸びの少ない糸の衝撃吸収(クッション)として、
また歯の鋭い魚がかかっても・根に擦れても切れない様にするためのものです。


お店(ショップ)では道糸のように100m・150mではなく、
10 m、30m、50m、60mの規格で販売されていますので確認してみてください。

日本では昔から釣りに必要な『釣りの六物』と言われる竿・釣り糸・浮き・錘・針・エサがありますが、
釣り糸は仕掛けをポイントに飛ばしたり、落とすための道糸と、魚に切られないためのハリスが使われるようになりました。

サビキにもハリス3号、道糸(幹糸)5号など書いてありますが、針に近い糸がハリスです。

ハリスの種類

ハリスの種類は主に3つあり、号数に応じた強度はそこまで変わりませんが、 素材の特徴があるので購入の際は注意が必要です。

フロロカーボン

一般的に根ズレに対して有効なハリスです。

例えばテトラに落とし込みをする時、磯場、岩礁帯
ルアーで底を釣るエギング・ロックフィッシュ。ジギング・タイラバなどの船釣りにこの耐摩耗性が発揮されます。


材質的に張りがあり伸びにくいことからアタリが取りやすいのも特徴です。
真冬のショートバイトが多い即アワセが必要な時は、伸びの少ないフロロカーボンがおススメです。


また比重が高いため、水に落とすと早く沈みます。
潮になじみ自然にエサを流すことができるため、磯釣りでのウキ釣り・船でのフカセ釣りではよく使われます。

初心者はある程度、万能なフロロカーボンラインをおすすめします。

ちなみに対象は海・川の両方なのでご安心を。

ナイロン

食い込みが良いハリスです。

極端な言い方をすると魚がヒットした時、一瞬、糸が伸びます(伸びるといっても最大30%前後)。

しかしこのことが魚へ与える違和感(竿の抵抗、ハリスの抵抗、エサの不自然な動き)を解消してくれるため食い込みが良いと言われます。

鯉のふっこみ釣り、バスのトップウォーターなど食い込み重視の釣り、 また、ヒットしてもよく身切れするアジ釣り・バラしが多い時の対策としてナイロンの伸びが助けてくれます。


柔らかさはキャストに影響します。

ハリスを3m以上使うシーバス・ショアジギングなど、この糸の柔らかさが役に立ちます。

リールのスプールになじみやすくスムーズであること。
また同じ号数でもフロロカーボンより細いため結びこぶが小さくなり、ロッドのガイドに引っかかりにくい。
つまり飛距離が落ちません。

お店ではフロロカーボンより安い場合が多いです。
大型の魚がヒットした際、フロロカーボンでは結び目から切れることが多かったため、筆者は結果的にナイロンを選んでいます。


※ナイロンは紫外線や熱に弱く劣化しやすい。このため購入の際は新しいものを選びます

※ラインの色としてクリアなものが多いのも特徴

ポリエステル

感度が良いハリスです。

メリットは伸縮性が少ないため感度が良く、ハリがあります。

小さな当たりを拾うメバルやアジングなどのライトゲーム。
船ではイカメタルでよく使われます(イカスッテが絡みにくい)。

ただ伸びが少ないので瞬発的な抵抗に弱いデメリットもあります。

クッション性・耐摩耗性を捨て、感度重視の釣りを助けてくれるハリスです。

メーカーでは対摩耗性を強くするためシリコン加工を付加したタイプなどもあり価格が高いものが多いです。

ハリスで重要な3つのポイント


ハリス


道糸の太さとのバランス

よくある質問で

「メインライン(PE)に対するハリスの太さは決まってますか?」と聞かれますが、


結論から言うと

基本は道糸と同じ強度(kg)になります。


例えばPE 0.8号は約3.6㎏の強度があります。

この場合同じ強度であれば2号を目安に選びます。

また、若干強度の小さいものを選ぶことで、根がかりした際、ハリス部分のみで切れることで被害を最小限に抑えるのも手です
(サビキのハリスは道糸より強度を小さくしエダスを残すよう設計されています)。

何処で何を釣るのか


カサゴ


場所とターゲットによってはハリスを太くします。

例えばロックフィッシュを狙う場合、
根まわりを攻め、根に潜ろうとする魚を引きずり出さなければなりません。

ハリスも擦れることを想定した太いものを使うべきです。
筆者はPE0.8号で4号クラス、フロロカーボンを選択します。

PE0.8に対して極端にハリス18号など選択すると、使う針に対して結べなかったり、
ルアーやエサが不自然に動いたり、ライントラブルが多発して、魚が釣れなくなりますのでバランスに注意してください。

ただ、できる限り細い(号数が小さい)ハリスの方が魚に見えずらい・水になじんで自然に漂うため釣れる確率は高くなります。

ターゲットの習性や場所によってハリスの種類を選択し、一旦太くした後は経験を重ね、徐々に細くしていくとよいでしょう。

必要な長さ


シーバス


基本は根ズレを想定した長さを使います。アジングなどであれば30㎝。

船のジギングでは底にジグがついて糸が流され擦れるのを想定し3-4mとります。
また、河川のシーバスはヒレや口で切れるのを防ぐため魚の長さ(1m)を想定して決めます。

キャスティングではハリスの結び目がガイドに入らずキャストできる長さで対応するのも手です。

ここでお伝えしたいのが、ハリスはどのくらい必要なのか?と言うことです。1回に使う長さが1mであれば20・30m巻きのもので十分でしょう。
ハリスは基本劣化しますので、できる限り新しいものを使うようなサイクルにすることをオススメします。

大物がかかって古いハリスが原因で逃がしたくはないですよね。

ハリスでよく使うメーカーは?

結論から言うと、ハリスメーカーのものを選びます。

クレハ、サンライン、ユニチカ、デュエル、バリバス、、、、

ブランド名ではブラックストリーム・グランドマックス、シーガー (船ハリス)など。

釣りのメーカーであるシマノ・ダイワの商品もあります。「〇〇専用」の打ち出し方で販売されている製品もありますが大きな変わりはないように感じます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ハリスは釣具の中でも根ズレや魚がかかった時の衝撃緩和装置として機能します。

3つの種類があり、摩耗性に強いフロロカーボン、食い込みが良いナイロン、感度の良いポリエステルがありますので表示をしっかり見て目的の製品を購入しましょう。

ハリスの太さは基本道糸と同じ強度を選びターゲットの魚種・習性、また釣り場所によっては太くします。

ハリスを極め極限まで細くすることができれば、魚にハリスが見えにくくなるため 釣れる確率がぐっと高まります。

ベストバランスが見つかる参考になれば幸いです。



他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。

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