ライズ・ボイルやナブラの呼び方の違いについて

【実は嘘だった!釣り用語】ライズ・ボイルやナブラの呼び方の違いについて

Last Updated on 2023年8月18日 by ミンコタ

これらの言葉は実際に魚の捕食行動を表したものですが、

大きな違いライズとナブラ・ボイルの2択です。


渓流釣りで

「ナブラが湧いた」

とはあまり聞きなれないかと思います。


逆にアジングではボイル・ライズが当てはまります。


「この違いはなんなの?」

こんな疑問に答えていきます。

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ライター紹介

・本記事の執筆者:ミンコタ
・Twitterフォロワー:5000
@minnkota_style
・今まで釣りあげた魚種:100種以上
・釣り歴:30年
・2級船舶免許

目次

よくある間違った使い方

ルアーフィッシング自体、外国からの輸入文化であるため実に様々なヨコモジが飛び交っています。

さらに独自の進化を遂げた和製英語も混じり、ますます迷いますよね。


ちなみに下記の使い方は少し違います。

小さい波紋で「ボイルが出た!」


ライズ音が聞こえる


激しい捕食シーンにおいて「ライズ、ライズ!」

隣人に笑われることは無いと思いますが ライズ・ボイル・なぶらを知っておいて損はありません。

「まとめ」の所で回答をのせていますので参考までに。

ライズとは

結論から言うと水面上に口先を出して餌である虫を捕食する行為を指します。

イメージとしては静かな捕食を総してライズと呼びます。

ライズの由来としてはriseの名の通り「上る・出る」という意味です。

もともとはフライフィッシングがルーツであり、夕方盛んに起きる虫の羽化などの捕食のことをイブニングライズと言います。

フライ用語には他にも
ライズ・リング:生じる波紋のこと
ディンプル・ライズ:静かなライズ
ボイリング・ライズ:湧くようなライズ

などがあります。

アジがエビを、シーバスがバチを、バスが虫を捕食するシーンも同様です。

ボイルとは


ナブラ・ボイル・ライズ


結論から言うと波紋というよりは水面が泡立つように大型魚が小魚を追っている捕食行動を指します。

ボイルの由来としてはBoilの名の通りお湯が沸騰するかの如く、水面が沸き立つようにえさを追い求めることから言われるようになりました。

主にシーバス・アジ・メバル・ブラックバスなど一般的に認知されているフィッシュイーターの捕食行動に当てはまる言葉です。

夜な夜な釣りをしていると静かな中で「ボフっ」とか「バホッ」などベイトを捕食している音が聞こえます。これをボイル音と呼びます。バス釣りのポッパーなどはこのボイル音を模していることもあります。

ちなみに、沖磯でグレが潮目のオキアミを求め水面近くで捕食行動(いわゆる浮きグレ)を行っていますがボイルとは呼ぶことが少ないです。

なぶらとは

結論から言うと、大型魚が集団で餌となるフィッシュイーターを海面に追い詰め捕食している様子を指します。

なぶらの由来としては魚群をなむらと読んだり、大型魚が小魚を嬲るように追い回す様、等々諸説があるようです。

ちなみにブラックバスが何十匹も集団でベイトを追い込む姿は余り見かけず、バスフィッシングでナブラという言い方はあまり耳にしません。

逆にマグロやヒラマサなどのキャスティングゲームで「ナブラ」はよく使われます。

漁師さんからも

「なぶら、ナブラ!」
「ナブラがわいた」

と耳にします。

ここまで読んでいる方は既にお気づきかとおもいますが、ナブラを英語で言うとボイルを指します。この辺りは言語の違いだけなのでどちらを使っても良いということです。

釣り人にとってはチャンスタイム

渓流でライズしている様子、またボイル・ナブラは魚がベイトを下から水面に追い込んでいる状況です。

どちらも

魚がそこに居る証拠

です。しかも食事の真っ最中。

食っ気がある状態の魚が、そこに居るなんて釣り人にとってチャンスタイム以外の何物でもありません。

ここで焦らず、確実に釣るためのコツをいくつか紹介します。

コツ1 弱った魚を演出

小魚の群れは数が多いと大きな壁のように見え、大型魚も警戒してむやみには突っ込みません。

大型魚も効率的に安全に捕食を行うため、群れから外れた小魚だったり、弱ってひらひら落ちる魚を食べています。

弱った魚を演出するルアーをチョイスすると素早くチャンスをものにできます。


上記の点から、ルアーの動かし方としても弱ったり、群れから外れて逃げ惑うアクションを意識すると良いでしょう。


コツ2 ルアーサイズを考える

よくマイクロベイトパターンなどと呼ばれているもので、小魚があまりにも小さいイワシ・エビなどで合った場合は、特大のペンシルベイトを投げてもヒットしません。

大型魚の目に映っているのはマイクロベイトのシルエットだけなのでサイズの異なるルアーに見向きもしない時があります。

同じルアーであってもサイズ違いをそろえておくだけで釣果に差がつくことが多々あります。

コツ3 焦らない

コツの中で一番大切かもしれません。

目の前に自分の釣ったことがない大きな魚がバンバン捕食している様を見ると力が入って焦ってミスキャストしたり、思わぬライントラブルに巻き込まれて投げれなかったり予期せぬことが多々起きます。

キャスティングゲームで大切なのは適切なルアーを的確にナブラに打ち込むことです。入念に準備したタックル、そして心構えが揃って初めてチャンスをものにできます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ライズは静かな捕食、ナブラやボイルは水面が湧き立つように追い回す様を表したものです。

なのでライズとナブラ・ボイルを間違えなければOKということになります。

冒頭での間違いを正しく言い換えるのならば

小さい波紋で「ボイルが出た!」→「ライズが出た!」

ライズ音が聞こえる→ボイル音が聞こえる

激しい捕食シーンにおいて「ライズ、ライズ!」→「ナブラ!なぶら!」

になります。

また、ナブラやボイルと遭遇した時に大切なのは、適切なルアーを的確にナブラに打ち込むこと


・入念に準備したタックル
・そして心構え

これらが揃って初めてチャンスをものにできます。

フィールドに行く前と後は繋がっていますのでナブラが湧いても良い様に入念な準備を行い、チャンスをものにしてください。



他にも、Minnkota Fishing Styleでは、釣りに関連する様々な経験談をご紹介しています。

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